綿地藍麻の葉にめでた尽くし文刺し子仕事着
綿地藍麻の葉にめでた尽くし文刺し子仕事着
この少しふわふわとして、 他の刺し子半纏と雰囲気を異にする単衣半纏が来たのは、1993年(平成5年)の12月であった。浮かれすぎた柄行が好みでなかった。やんちゃな子が気になりながらリ ストにいれてしまった。今回、 20年ぶりにルーツ捜しの戸惑いが始まった。調べていくうちに庄内刺し子の庄内ジンバ (仕事着)の一部分と全く形 が同じであることが分かった。身丈が腰切りであること、袖が長く細く、マチ付きであること。違うところは、文様構成の切り方が松皮菱でないこと、定められた文様が入ってないことなどであった。この半纏は麻の葉、亀甲、裾 の散点模様は雨龍と唐草、宝珠文、襟に七宝、梅、ひょうたん等まさにめでた尽くしである。庄内ジンバの一部は上方の被衣の流れをくむ品格ある仕様で仕事着でありながらハレの日にも着られた。着たきり雀の貧しい庶民の工夫であった。さて、我がめでた尽くしの庄内ジンバもどきさん、 藍の家で学生の元気をいつまでも見守ってくださいね。