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綿地藍牡丹唐草文筒描夜具地

綿地藍牡丹唐草文筒描夜具地

綿地藍牡丹唐草文筒描夜具地

彩色された藍布の陰で、目立たず、忘れられがちな牡丹唐草の藍布がある。夜具地として長年役を果たしてきたのだろう。藍の色も枯れている。 三枚揃えて見ると新しい発見 がある。花の描きよう、唐草の 形、藍返しの仕方、いつまでも三枚一緒に居てほしい。
余談だが、私の家の粗末な庭に、白と朱赤の二種の牡丹がある。牡丹は意外と丈夫な木で太陽さえあたれば、大した手入れもなく、40年以上つ きあってくれている。五月に なれば大輪の花を咲かせる。 凛として気高い。黄金虫が待っていましたと飛んできて、花粉だんごになって花の中で暴れる。追い払おうとしたが、花は平気よと虫を遊ばせる。
この時期はよく雨が降る。 あらん限りの傘を牡丹にかざす。近所の人が傘が咲いたと笑う。無粋なことをしたと反省し、今は降るまま、濡れるままである。